犬がおもちゃをすぐ壊すのは珍しいことではなく、噛む・引っ張る遊び方に加え、愛犬とおもちゃの素材やサイズが合っていない場合もあります。
2022年7月24日には、ポンキー🐶さんが「昨日買ったばかり」のおもちゃを愛犬に壊された様子を投稿し、同じ経験を持つ飼い主さんから反応が寄せられました。大切なのは、壊れない硬さだけを追求せず、愛犬の遊び方を観察しながら安全性まで含めて選ぶことです。Lemon8+1
犬がおもちゃをすぐ壊すのはなぜ?2022年の投稿にも共感の声
犬がおもちゃをすぐ壊すと、「せっかく買ったばかりなのに……」とがっかりしてしまいますよね。
けれど、まず知っておきたいのは、おもちゃを壊す行動だけを見て「悪い子」「しつけができていない」と決めつける必要はないということです。
今回のきっかけとなったのは、ポンキー🐶さんが2022年7月24日に公開した投稿です。
投稿では、飼い主さんがベッドの上にいる愛犬の様子を見に行ったところ、前日に購入したばかりのおもちゃをすでに壊していたことが紹介されています。Lemon8
検索で確認できた投稿ページでは、29件のリアクション、18件のコメント、3件の保存が表示されていました。表示数は今後変わる可能性がありますが、新品のおもちゃをすぐ壊されてしまう悩みに共感が集まった投稿だったことが分かります。Lemon8
なお、公開されている投稿文から確認できるのは「昨日買ったばかりのおもちゃを壊していた」という事実までで、素材や商品名など細かな種類までは文章だけでは特定できません。
ここは推測で補わず、確認できる事実と一般的なおもちゃ選びの知識を分けて考えていきましょう。
犬にとって「壊すこと」が遊びになっている場合も
犬は私たち人間のように、おもちゃをきれいな状態のまま鑑賞して楽しむわけではありません。
口にくわえ、噛み、引っ張り、振り回し、ときには前足で押さえながら遊びます。
そのため飼い主さんから見ると「壊してしまった」状態でも、犬にとっては夢中になって遊んだ結果ということがあります。
私も長く犬と暮らす中で、ぬいぐるみを渡した直後は普通に遊んでいたのに、しばらくすると同じ場所ばかり噛み始め、そこから生地をほつれさせてしまった経験が何度もあります。
特に覚えているのは、表面全体ではなく、指でつまめるような出っ張りや縫い合わせ部分ばかりを狙っていたことです。
これはあくまで私自身の飼育経験ですが、「どんなおもちゃを買うか」だけでなく、愛犬が最初にどこを噛むのかを見ることが次のおもちゃ選びにつながると感じています。
子犬は「噛みたい時期」と重なることもある
子犬では、口を使って物を確かめたり、歯の生え変わりの時期にさまざまな物を噛みたがったりすることがあります。
だからこそ、おもちゃは「噛ませないための物」というより、噛んでもよい対象へ気持ちを向けるための道具のひとつと考えると分かりやすいですよ。
ただし、「たくさん噛むから、できるだけ硬いおもちゃにしよう」と単純に考えるのは注意が必要です。
犬のおもちゃでは、耐久性と歯への安全性を別々に考える必要があります。
犬がおもちゃをすぐ壊すとき、どんな物を選べばいい?
犬がおもちゃをすぐ壊す場合は、サイズ・形・素材・硬さ・小さな部品の有無を順番に確認するのがおすすめです。
「壊れにくい」と書かれた商品だけを探すよりも、愛犬の体格と遊び方に合っているかを見るほうが、安全なおもちゃを選びやすくなります。
目安を整理すると、次のように考えられます。
- 噛む遊びが好き:適度な弾力のある犬用ゴム玩具などを検討する
- 引っ張りっこが好き:体格に合う太さ・長さのロープ系を検討する
- 投げた物を追うのが好き:丸飲みできないサイズのボール系を選ぶ
- 食べ物を探すのが好き:見守りながら知育玩具を試す
- 突起ばかり狙う:装飾や小さなパーツの少ない形を優先する
ここで大切なのは、犬種だけで決めないことです。
同じくらいの体格でも、そっとくわえて運ぶ子もいれば、奥歯で集中的に噛む子もいますよね。
「うちの犬は何をどう壊すのか」まで含めて選ぶことが、その子に合ったおもちゃ選びの近道になります。
小さすぎるおもちゃは避ける
まず確認してほしいのがサイズです。
とくにボールや小型のおもちゃでは、愛犬の口の中へ丸ごと入ってしまわないか確認しましょう。
「小型犬だから小さい物」と単純に決めるのではなく、口の大きさや遊び方も見ながら、メーカーが示す対象サイズを確認することが大切です。
おもちゃを噛んで削っていくタイプの犬では、新品のときには問題がなくても、使っているうちに小さくなることもあります。
そのため私は、「買ったときのサイズ」だけではなく、遊び終わったあとにも毎回ざっと大きさを確認するようにしています。
パーツや飾りが多すぎないか確認する
ぬいぐるみについている目、鼻、耳、リボンなどの装飾は、とてもかわいいですよね。
でも、強く噛む犬にとっては、その小さな出っ張りが真っ先に狙いたくなる場所になることがあります。
私自身、おもちゃを買うときにデザインを優先し、「これなら喜びそう」と選んだものの、装飾部分だけ短時間で取られてしまったことがあります。
それ以来、よく噛む子に渡す物は、
「かわいいか」より先に「取れそうな部分がないか」
を見るようになりました。
飾りが多いおもちゃがすべて危険という意味ではありません。
愛犬がどこを狙うタイプなのかを考え、壊しやすい子ではできるだけシンプルな構造を選ぶという考え方です。
「硬いほど丈夫で安心」とは限らない
ここは、今回の記事で特に覚えておいてほしいポイントです。
犬がおもちゃをすぐ壊すと、次こそはと「もっと硬い物」を探してしまいますよね。
ところが、獣医学的には非常に硬い物を噛むことが、犬の歯を傷める原因になる場合があります。
米コーネル大学獣医学部の犬の歯の破折に関する解説では、非常に硬い物を噛むことが歯の破折につながることがあり、噛む物を選ぶ目安として、爪を押しつけてへこませられるかを見る「thumbnail test(爪による硬さの確認)」が紹介されています。鹿角やひづめ、骨などにも注意が必要とされています。コーネル大学獣医学院
日本でも、獣医師監修の動物病院情報では、鹿の角、大きな骨、ひづめ、硬いナイロン製・樹脂製玩具などが歯の破折につながる可能性があるとして注意が促されています。古谷動物病院
つまり、
壊れないほど硬い=犬の歯にも安全
とは限らないのです。
とくに子犬やシニア犬、すでに歯の状態が気になる犬では、「丈夫そうだから」という理由だけで選ばず、不安があればかかりつけの獣医師に相談してくださいね。
壊れにくい犬用おもちゃは「遊び方との相性」で選ぼう
壊れにくい犬用おもちゃを探すときは、商品そのものの耐久性だけでなく、愛犬がそのおもちゃをどう使うかまで考えることが大切です。
同じおもちゃでも、転がして追いかける犬と、一点を奥歯で噛み続ける犬とでは、傷み方がまったく違います。
これは私が犬との暮らしの中で何度も感じてきたことです。
商品レビューでは「何カ月も壊れなかった」という声があっても、わが家では数日ということもありますし、逆に「あまり丈夫ではない」というレビューの商品を、ほとんど傷つけず遊ぶ子もいます。
レビューは参考になりますが、最終的な答えは愛犬の遊び方にあります。
ゴム製でも硬さや対象犬を確認する
丈夫なおもちゃとして候補に入りやすいのが、犬用のゴム製玩具です。
たとえば日本国内のKONG公式商品ページでは、一般的なコングにXS・S・M・L・XLがあり、さらにパピー用、シニア用、噛む力の強い犬向けとして販売されるブラックコングなど、犬に合わせた複数の商品が確認できます。スペクトラム ブランズ ジャパン 株式会社(旧テトラ ジャパン株式会社)
これは、おもちゃ選びで「丈夫な商品名をひとつ覚える」よりも、同じシリーズでも年齢やサイズ、噛み方に合わせて選択肢を変える必要があることを示す分かりやすい例です。
なお、特定の商品ならすべての犬に安全、という意味ではありません。
メーカーの対象サイズや使用方法を確認したうえで、最初は必ず愛犬がどう扱うかを見て判断しましょう。
知育玩具も「壊さない犬専用」ではない
知育玩具は、フードやおやつを取り出すために鼻や口、前足を使わせるタイプのおもちゃです。
噛み続ける以外の遊び方を増やしたいときには、選択肢のひとつになります。
CHERIEEでは、コングやビジーバディなど、食べ物を入れて犬が工夫しながら取り出す知育玩具が紹介されています。ビジーバディについては、締め方によって難易度を調整できる仕組みも説明されています。CHERIEE あにまるマガジン
一方、ここで「知育玩具なら留守番中も安全」と思い込むのは避けたいところです。
同じCHERIEEの記事群でも、犬が知育玩具を噛み壊して誤飲する可能性を考え、人の目が届かない留守番中に与えっぱなしにすることへの注意が示されています。CHERIEE あにまるマガジン+1
おもちゃを壊す力が強い子なら、まずは飼い主さんの目の前で使ってみてください。
「中のフードを取り出したあと、本体をどうするか」まで見るのがポイントです。
食べ終わると興味を失う子もいれば、そこから本体を噛む遊びへ切り替える子もいます。
この違いを確認せずに「知育玩具だから大丈夫」と判断しないほうが安心です。

犬がおもちゃを壊したら、どの段階で回収する?
中身が見える、糸がほつれる、ゴムが欠ける、小さな部品が外れかけるなど、破損が始まったら一度回収して状態を確認しましょう。
おもちゃは新品のときだけ安全性を確認すればよいわけではありません。
犬が遊ぶたびに少しずつ形が変わるため、「昨日までは問題なかったのに今日は裂けていた」ということもあります。
特に確認したいのは次のような変化です。
- 生地が裂け、内部の素材が見えている
- 糸やロープが長くほつれている
- ゴムや樹脂の一部が欠けている
- 飾りやパーツがぐらついている
- 噛み削られて以前よりかなり小さくなっている
- 鋭い断面や尖った部分ができている
こうした状態になったからといって、すべて同じ危険度だと言い切ることはできません。
ただ、破損した部分を犬がさらに噛めば、細かな破片が外れる可能性は高くなります。
「まだ遊べそう」という見た目だけで判断せず、いったん手に取って確認する習慣をつけると安心ですよ。
補修して再利用するときも慎重に
破れたぬいぐるみを縫い直して使うご家庭もあると思います。
私自身も以前は、「これくらいなら縫えばまだ使える」と何度も補修していました。
ところが、いったん壊し方を覚えた場所は、再び同じ場所を狙われることがありました。
せっかく縫っても、前より短時間で同じところを開けられてしまったこともあります。
そのため現在は、「縫えたから元通り」と考えるのではなく、補修後こそ最初の数分をしっかり見るようにしています。
糸そのものを引っ張る犬や、中身を取り出そうとする犬では、補修より交換を選んだほうが管理しやすい場合もあります。
犬のおもちゃ破壊を減らすにはどうしたらいい?
犬のおもちゃ破壊を減らしたいなら、ひとつのおもちゃを長時間渡し続けるより、噛む・引っ張る・追う・探すという遊びを分ける方法があります。
私はこれを「壊させない工夫」というより、愛犬の遊びの出口を増やす方法だと考えています。
たとえば、ぬいぐるみひとつだけを長時間出しておくと、最初はくわえたり振り回したりしていても、そのうち細かな部分を噛む遊びに移る子がいます。
そこで、
「今は飼い主と引っ張りっこ」
「次はボールを追いかける」
「落ち着いたらフードを探す知育遊び」
というように遊び方を変えてあげます。
ひとつのおもちゃにすべての欲求を背負わせないわけですね。
おもちゃを全部出しっぱなしにしない
遊べるおもちゃを何十個も床に並べておけば満足する、とは限りません。
愛犬によっては、いくつかのおもちゃを交代で出すほうが、その都度興味を示してくれることがあります。
わが家でも、しばらくしまっていたおもちゃを久しぶりに出すと、新しく買った物のように嬉しそうに持っていくことがありました。
もちろん個体差がありますが、「壊すから次々買う」という一方向だけで考えず、手持ちのおもちゃの使い方を変えてみる価値はあります。
最初の5分を「観察時間」にしてみる
私が特におすすめしたいのが、新しいおもちゃを渡した直後の観察です。
これは専用の商品も特別な道具も必要ありません。
最初の数分だけでも、
- 最初にどこをくわえたか
- 突起や縫い目ばかり狙わないか
- 前歯で細かくむしらないか
- 奥歯で同じ場所を強く噛まないか
- 取れた破片を吐き出すか、口の中へ入れようとするか
- 転がす・運ぶ・引っ張るなど別の遊び方をするか
を見てみましょう。
「すぐ壊す」という同じ結果でも、その過程は犬によってかなり違います。
私は、ここにおもちゃ選びの一番大きなヒントがあると考えています。
たとえば「いつも耳やタグのような突起から壊す」と分かれば、次は突起の少ない形を選べます。
「柔らかい部分を奥歯でずっと噛み続ける」と分かれば、素材や厚みを見直すきっかけになります。
これは商品ランキングでは分からない、その子だけのおもちゃ選びデータです。
私が考える「すぐ壊す犬」のおもちゃ選びで大切なこと
個人的には、おもちゃを何日持たせたかだけで成功・失敗を判断しなくてもよいと思っています。
もちろん、買った翌日に壊れてしまえば「えっ、もう?」となりますよね。
2022年7月24日のポンキー🐶さんの投稿を見ても、「昨日買ったばかり」という部分に飼い主さんの驚きが伝わってきます。Lemon8
ただ、長年犬と暮らしていると、「壊さなかったおもちゃ=一番好きなおもちゃ」とは限らないと感じます。
丈夫でもほとんど触らない物もありますし、短時間でも夢中になって遊ぶ物もあります。
だから私は、耐久性・安全性・楽しさの3つを分けて考えるようにしています。
耐久性だけなら、とにかく硬い物が有利に見えるでしょう。
けれど、非常に硬い物では歯への負担も考える必要があります。コーネル大学獣医学部でも、硬い物を噛むことによる歯の破折について注意が示されています。コーネル大学獣医学院
安全性だけを考えて遊びを極端に制限してしまえば、今度は愛犬が楽しめる刺激が減ってしまうかもしれません。
だからこそ、「絶対に壊れないおもちゃ」を探すより、愛犬の使い方に合わせて選び、壊れ始めたら人が気づける環境を作ることが現実的だと考えています。
そしてもうひとつ大事なのが、筆者としての飼育経験と、獣医学的な安全情報を混同しないことです。
「このタイプなら長持ちした」という経験は参考にはなりますが、すべての犬に当てはまる安全基準ではありません。
一方、歯の破折や誤飲が疑われる場合は、おもちゃ選びの体験談だけで判断せず、獣医師に相談する領域です。
遊んでいる途中や遊んだあとに、歯が欠けている、口から出血している、硬い物を噛みたがらなくなった、食べ物を噛みにくそうにしているなど普段と違う様子があれば、おもちゃを中止して動物病院へ相談してください。
コーネル大学獣医学部も、歯の破折は犬が痛みを見せないまま見つかる場合があり、歯の損傷に気づいたら獣医師の診察を受けるよう案内しています。コーネル大学獣医学院
まとめ|犬がおもちゃをすぐ壊すなら「丈夫さ+安全性」で選ぼう
犬がおもちゃをすぐ壊すことは、一部の飼い主さんだけの特殊な悩みではありません。
2022年7月24日には、ポンキー🐶さんがベッドの上で愛犬を見に行ったところ、前日に購入したばかりのおもちゃを壊していた様子を投稿し、同じような悩みを持つ人から反応が集まりました。Lemon8
おもちゃを選ぶときは、ただ「壊れにくい」と書かれた商品を探すのではなく、愛犬の体格、口の大きさ、噛み方、年齢、遊び方を見てください。
そして、硬い物ほど安全とは限らないことも大切なポイントです。
新しいおもちゃはまず目の届くところで遊ばせ、どこを狙うのかを観察する。
使ったあとは、裂け・ほつれ・欠け・小さなパーツの緩みがないか確認する。
それだけでも、「また壊された」で終わらず、次にどんなおもちゃを選べばよいかが少しずつ見えてきます。
私が長く犬と暮らしてきて感じるのは、愛犬の遊び方を観察した記録こそ、その子専用のおもちゃ選びガイドになるということです。
壊すことだけを叱るのではなく、「この子は何をして遊ぶのが好きなんだろう?」と一度見てあげてください。
その視点が、安全に楽しく遊べるおもちゃへ近づく一番のヒントになると思います。
よくある質問
犬がおもちゃを5分ですぐ壊すのは異常ですか?
短時間で壊すことだけを理由に、異常とは言い切れません。
噛む力、おもちゃの素材、サイズ、犬の遊び方によって壊れるまでの時間は変わります。重要なのは、破片を飲み込もうとしていないか、歯や口を傷つけていないかを確認することです。
ぬいぐるみをすぐ壊す犬には何を選べばいいですか?
突起や装飾、縫い合わせ部分を集中的に狙う犬なら、よりシンプルな形状や、体格に合った犬用ゴム玩具など別タイプを試してみる方法があります。
ただし、壊れにくさだけを求めて極端に硬い物を選ぶのは避け、サイズや硬さを愛犬に合わせてください。非常に硬い物は歯の破折につながる可能性があります。コーネル大学獣医学院+1
壊れにくいおもちゃなら留守番中も置いて大丈夫ですか?
「丈夫」とされるおもちゃでも、最初から無人の状態で使わせるのではなく、まず飼い主さんが見ている前で遊び方を確認するのが安心です。
特におもちゃを噛み壊す犬では、知育玩具であっても破損や誤飲への注意が必要です。CHERIEEでも、留守番中に知育玩具を与えっぱなしにすることについて、噛み壊しによる誤飲の可能性を挙げて注意を促しています。CHERIEE あにまるマガジン
のん/ベテラン愛犬家主婦ライター



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